〜ある日の出来事〜
僕「山奥のパワースポット神社に初詣行こう!」
友人(ちょっと食い気味に)「遠いの無理。そもそも意味なくね?時間の無駄。」
僕「……ニチャア(笑顔に似た表情)」
(完)
意味がない。確かにわざわざ人出の多い時期に出向いて行列に並び、やっと順番が来たと思ったらお金を払いペコペコ頭を下げておててを合わせて、良い事がありますように〜、なんて抽象的な文言でお願い事をしに行くなんて合理的、効率的を求められる世の中では意味ないものなのかもしれない。
そんなわけ無くねぇ!?!?!?!?
無駄ってなんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
てか意味がなきゃダメなのぉぉぉぉん
と言える訳もなく気色悪い笑顔をしていた僕は『日本の宇宙航空研究開発機構JAXAには神棚がある』という話を思い出した。
はやぶさとの通信が途切れ応答を待つ四十二日もの間、研究員達は神棚に向かってひたすらに祈っていたそうな。どんな最先端な技術を持っていても、どんなに優秀な頭脳が集まっても最後の最後は神頼み。いかにも人間らしくて最高じゃあないですか。無駄なものが意味を含んだものになり得るんです。
こんな世の中で演劇をする僕ら。世間的には無駄なものだと、必要ないものだと言われてる。でも大丈夫。意味のあるものに変えてくれる人たちがいるから。その人達の為に全力を尽くしましょう。「パブリックエネミー」お楽しみに。
どうか無事に始まり無事に終わりますように🙏🏻
2021年3月16日
縁劇集団ムコウミズ
俳優 藤木晃太
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